「11番目のお母さん」作品情報

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11番目のお母さん

「11番目のお母さん」解説
“とっても辛いの～情が移ってしまった彼の元から離れるのが～” イ・スンチョルの切ないバラードを鼻歌交じりに歌いながらチェス(キム・ヨンチャン)の家に現れた女(キム・ヘス)。

何も持っていず行く当てのない女の瞳と、11歳の少年チェスのまあるい瞳がぶつかった。仕方なしにぺこりと挨拶をするチェスの眼差しにはその女と同じくらいやりきれないといった様子が歴々と表れていた。

チェスは小さい手で手際よくご飯を作り、ひとりで家事をこなす。その様子は偉いというより、気味が悪いくらいだった。暇さえあれば、女に対し「食べ過ぎるな、いい加減起きろ、ボイラーの温度を下げろ」と小言まで言う。ただでさえ子供が嫌いな女は疲れて死にそうだった。

しかしすでに今までに10人の母親を持ったことのある可愛そうなチェスの過去を知った女。突然ふらっと現われチェスにひどい暴力を振るう父親(リュ・スンニョン)を見て見ぬ振りが出来ず口を出してしまい、結局チェスとお互いに湿布を張るという関係に発展する。

そのうち2人の間には少しずつ情が芽生え、心を通わせるのだが、悲しい別れはすでに始まっていて…。

公開:2007年(韓国)

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